大好きな君をひとりじめ

毎年思うけれど、一年(特にオタクにとっての)はほんとうにあっというま。去年の12月、Supernovaで大騒ぎしていたあの日から一年経つのかと思うとびっくりする(去年この記事を書いていたとしたら、タイトルは「一夜だけのSUPERNOVA」にしている、たぶん)。

年が明けると同時にジャニーズWESTのツアー「なうぇすと」が横浜アリーナではじまり、春はSHOW合戦で松竹へ、初夏にははじめての外部舞台「銀二貫」でまた松竹へ、夏は少年たちに出なかったので関ジャニ∞のツアー「ジャム」で東京ドームへ、それからすこし間があいて12月、毎年恒例X'mas SHOW(通称クリパ)でおそらく2017年最後の松竹へ足をはこびました。関西担の宿命ではあるけれど風物詩のように松竹が存在していて、たとえばこの時期、クリスマスの情景として思い浮かぶのはすっかり道頓堀のあの雑踏だ。

2017年は、停滞のような飛躍のような不思議な年だった。自担にとって、そしておそらくわたしにとっても。

それがジャニーズJr.の在りかただということはオタクとして過ごしてきた長い年月とこの身をもっていやというほどわかっているつもりだったけれども、それでもやっぱり顕著に出番の少ない春松竹にはがっかりしたし(そんな中でもKicyuは最高だった。ありがとう淳弥。自担は天才です!)なうぇすとはなんとなく肌にあわず2公演しか見られなかった。例年と比べると、ぐっとジャニーズの現場へ足を運ぶ回数が減った(べつの界隈に足をつっこんだのはまた別の話なのだけれども)。

でもそればっかりではなくて、はじめての外部舞台「銀二貫」への出演も決まって、どういった経緯で選ばれたかは知らないけれど(たぶん顔がきれいだから、あと和服が似合うから)あのメンバーの中に自担が選ばれたことはとても嬉しく、誇らしかったし、発表されたのはたしか去年のクリスマス、WESTの京セラドーム公演の日だったと思うのだけれど、あのときの喜びを今でも新鮮に思い出せる(ぜったいに寿司の話なのだと信じて疑わず、大橋担とばかみたいに握った、寿司を)。それにしても銀二貫はほんとうにいい舞台だったな。梅定亀が眠れる森の美女に登場するメリーウェザー・フォーナ・フローラみたいで(ぜひ検索してください)、3人一緒でよかったなあと観劇中何度も思った。それを抜きにしても銀二貫はいい話で、小説も買って読んだ。宝塚ver.も気になっている。

関ジャニ∞のコンサートは、そもそもはじめてのことばかりで(まずエイトのコンサート自体がはじめてだし、デジチケもはじめてだし)よくわからないうちに終わったけれど、いい経験だった。水兵さんのかっこうが宇宙一似合っていた。そうだ、そういえばあのころ淳弥は金髪にしたんだった。いかんせん顔がきれいなのでたいへんよく似合っていたけれど、末ちゃんやらまとくんやら金髪が多すぎて、東京ドームで自担の姿を見つけるのはいつにも増して困難を極めた。やっぱり黒髪が好きだな、わたしは(でも一度はやってみたいよね、金髪)。

そこからクリパまではだいぶ日が空いて、現場がなければ姿も見られないからもしかしたら出ないんじゃないかとひやひやしていて、だからこそメインとして名前が発表されたときはびっくりした。発表される前日、たまたまこんなことをつぶやいていたのでなおびっくりした。

自担がメインをはるということを、自分の目で公演を見るまではほんとうに実感できなかったし、見ているあいだもなんだかすごく不思議な気持ちだった(バック慣れをしすぎていて)。もうちょっとこうだったらな、ああだったらなという感想はたくさんあるけれど、なんにせよ自担がメインをはるというのはこれもまたたいへんに嬉しく、誇らしいものだな。ひさしぶりの淳弥は暗めの茶髪にもどっていて、やっぱり顔がきれいだった。いちばんよかったのはアイスクリーム(魂が淳弥なので)、大好きなUME強引オン、4人のTerribleもめちゃくちゃかっこよかった。BIG GAMEはじまりが最高じゃないわけがないし(リアデラはじまりくらいの諸刃の剣感はあるけれど)Bring it onを踊るだいごちゃんたちをずっと羨ましく思っていたのでうれしかった。BIG GAMEは今も昔も関西ジュニアを象徴する曲だと思うけれど、Bring it onは現代版のビグゲという感じがする。強い。今回はとにかく選曲がよかったな、演出はさておいて。THE D-MOTIONとか。でもロマンティックとWinter Loversは踊ってくれ、たのむから…。自担のオリフォ(おそらく2015年の少年たちぶり)が発売されたのもうれしかった。混合だったけど。公式の今朝、よかったね淳弥!

結局いろいろ書いてしまったけれど、ひさしぶりの松竹も大阪も楽しかった!これだけ大阪に足を運んでいるのに、はじめて海遊館に行った。ジンベエザメがおおきくてすごいし、スタンプラリーのスタンプが種類豊富な上にかわいいし、ジンベエザメソフトの再現度が高くていい水族館だった。凍えながら食べたジンベエザメソフト。あと今まであまり十八番のたこやきが得意じゃなかったのだけれど、はじめて塩で食べたら超おいしかった。十八番は塩だ。一緒に行った今江担はあいからず愉快だった。

青い春とかいて青春とよむけれど、まさに人生の春まっただなかの自担は、10月で21歳になった。去年、ジャニフワの休演日に20歳を迎えたことが遠いむかしのよう。このブログの名前「春をころして」は大森靖子さんの「ミッドナイト清純異性交遊」といううたの一節で(彼女が好きなアイドルのことをうたっている)、「春を殺して夢はひかっている」と続くのだけれど、ジャニーズおよびたいていのアイドルは彼ないし彼女たちの人生の春を多からず少なからず犠牲にして、舞台に立っている。だからこそ輝いてみえるし惹かれるのは、残酷だけれどもまぎれもない事実なのかもしれなくて、ジャニーズでいる彼だけをずっと見ていたいし、見ていたくないとも思う。舞台にいない彼のことはわたしには知る由もなく、さほど興味もないけれど、それでも、彼の2017年が楽しい一年であったのならいいなと思う。そして来年もそうであったらいいなと思う。わたしが好きなアイドルは全員幸せになってほしい。

とにかく2017年の現場を松竹で締めくくれてよかったな、という話でした。来年もほどほどに行けますように!